おもてなし紹介
社員インタビュー

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厨房の気配り一つひとつも
おもてなしの大切な要素です

上野本店/宴会厨房(調理担当)
2024年入社 O.Kさん

入社のきっかけ

食堂を経営していた祖父や母と一緒にキッチンに立つことが多かったので、自然に自分が作った料理で人をもてなしたいと考えるようになりました。中国料理の料理人を志したのは、食べるのが大好きで、中国料理の豪快な鍋振りや力強い包丁さばきに魅力を感じたからです。東天紅のことは、地元の広島よりも本格的な中国料理専門店が多い東京の就職先を探す中で知りました。美味しい料理で多くの人に尽くしたい、という自分の思いを実現できる会社だと感じて入社しました。

伝統に磨き上げられた味に
貢献する喜び

宴会場の料理を作る厨房に配属されて、脇鍋と下場を任されています。脇鍋は下茹でや盛り付けなど、鍋担当のアシスタントとして料理がスムーズに出来上がるようにサポートする仕事です。下場では主にデザートやフルーツの盛り合わせを作ります。自分が切って飾り付けたフルーツをそのままお客様にお出しするので、緊張する一方で喜びも感じます。
まだ厨房に入って1年足らずなので、新しい料理や初めて見る食材について学ぶことが何よりの楽しみです。休みの日には、よく友だちを誘って美味しいと評判の中華料理店に行きますが、やっぱり東天紅が一番美味しい。長い歴史と伝統が磨き上げた味。その味が生まれる過程に自分の手がかかわって、貢献できていることがやりがいになっています。

失敗の経験が多くのことを
教えてくれた

宴会料理は作る量が多いだけでなく、お客様にお出しするタイミングも会の進行に合わせて調整する必要があります。会場のサービススタッフから指示が来るので、それを厨房に伝えるのも私たち新人の役割ですが、入社したばかりの頃は、それがうまく伝わらなかったことがありました。今はもう単純な連絡ミスはありませんが、料理の難しさを日々実感しています。デザートを作る時に混ぜる材料の分量を間違えたり、すぐ調理できるものを先にして、時間がかかるものを後にしてしまったり、さまざまな失敗を経験しました。そのたびにフォローしてくださった先輩や上司の方々には申し訳ないのですが、失敗から学んで身に付けたこともたくさんあります。
先日、自分なりに工夫して仕上げたフルーツ盛りがお客様に好評で、先輩からも褒められました。若手でも良いアイデアや意見なら採用してもらえるので、とても良い職場です。

指示されずに自分から
動けるのは成長の証

少しずつ仕事の流れがわかってきて、厨房全体を見渡せるようになりました。メニューを確認し、鍋担当が作っている料理の仕上がりに合わせて、お皿を用意しておく。副菜をゆで水に入れた時間を見計らって、そろそろ上げておこうなど、動きながら次に何をすればいいかを考えています。誰かに指示される前に動けるようになってきたことに、成長の手ごたえを感じています。
入社して気付いたのは、食材を丁寧に扱うことや、料理に合わせて直前までお皿を温めたり冷やしたりする、細かい配慮がおもてなしに繋がっていることです。最初は、ここまでやる必要があるのか?と思いました。でも、毎日を厨房で過ごすうちに、身体や感覚に浸透して自分自身の力になっていることを実感しました。お客様と接することはありませんが、厨房の気配りも東天紅のおもてなしを形作る大切な要素なのです。

東天紅のちょっといい話

意欲に応えてもらえる環境が
うれしい

料理人の世界は徒弟制で下積みが長いというイメージを持っているかもしれませんが、東天紅の厨房は違います。意欲があれば、どんどんチャンスを与えてもらえます。脇鍋と下場の次は揚場の担当になりますが、急に「これ揚げてくれ」って頼まれても、できるようにしておきなさいと厨房長に言われました。時間のある時に揚場を担当している先輩のところへ行って、教えてもらっています。努力している姿を先輩や上司が見て、評価してもらえるのは本当にありがたく思っています。